• UTmap Times 編集部

最大出資金1000万円!起業コンペレポート


概要

UTmapは、東大生が年収やブランドを軸に新卒就職を行う現状に対する強い問題意識から発足しました。年収やブランドではなく、自らの問題意識に基づいたキャリアを歩むような東大生を増やすため、とりわけ東大生に起業という新たな選択肢を与えるために、出資者と学生起業家をつなぐ起業コンペ ”Ex-Map" を企画しました。

本コンペの最終目標は、主催者であるGKアセットマネジメント株式会社からの出資を受けるチームを決めることであり、最大出資金1000万円、オフィス提供やメンタリングなど運営にあたる支援なども提供される可能性もあるという好条件のもとで、学生に事業計画のプレゼンをしていただきました。

10月31日の1回戦、11月3日の2回戦、11月7日の決勝戦の全3回で、勝ち抜き方式で行われました。どの回でも各チームには20分ほどのプレゼン時間が与えられ、発表後に主催者から質問・フィードバックがありました。

決勝戦終了後には主催者・全参加者・運営が参加する懇親会を開催し、参加者間の交流や、出資者の方々とお話しする機会を設けました。


出場者の簡単な紹介

今回のコンペでは、起業準備中、もしくはすでに起業している学生20名が出場しました。出場者が在籍する大学は多岐にわたり、1人以上のチームでの出場でした。

中にはアプリを既に運営しているチーム、必要な技術を既に開発しているチームなども出場し、模擬的なビジネスコンテストではない、本格的に起業を見据えたコンペとなりました。

3回にわたる厳しい選考の末、VRで不動産の内覧を行えるサービスを掲げたチームが優勝となりました。優勝チームには出資および顧客の紹介など、様々な支援の提供がオファーされました



課題

本コンペでは、事業計画やプレゼンを事前に用意していただき、当日発表するという形式でした。ビジネスプランに対する制限は特になく、教育や医療、メンズコスメ等様々なジャンルのプランが発表されました。

初めてこのようなコンペに出場する学生もいることを踏まえ、運営から「起業の科学・スタートアップサイエンス」(田所雅之著 日経BP出版)という本を読んでからプランを立てることを推奨いたしました。また、事前に個別説明会にてプランについて報告をいただいた他、「運営からプレゼンへのアドバイスをもらいたい」というご要望にもお答えし、実際に起業経験のあるUTmapのメンバーからアドバイスを提供しました。

本番では、プレゼンの20分間の中に含める項目を指定し、1回戦ではビジネスの強みや競合分析、2回戦ではマーケティング手法や収益モデルなどを説明していただきました。さらに、勝ち抜いた場合にはプレゼン中に前回受けたフィードバックへの回答を含めることを必須とし、主催者の疑問に十分に応えられる形にいたしました。



参加者からの声

参加者の方からは、平均満足度4.1点(「とても満足」を5として計算)という高評価をいただきました。特に主催者からのフィードバックにおいて、「素人では気づけなかった穴を指摘してもらえて助かった」「非常に的確なご指摘で、実際フィードバックへの回答を準備することで自分たちが事業についてより深く理解できた」などの声をいただきました。また、初めてこのようなコンペに参加された方からは、「初めてビジネスに必要なプロセスを体験できた。運営のフィードバックがとても参考になった。優秀な方々と知り合えた。GKアセットの鈴木さんから貴重なお話を聞けた。」など、フィードバックや懇親会に対してご満足の声をいただけました。



主催者の声

主催者の声を記載する前に、まずは、企業コンペを企画していただいたUTmap及び企画参加者の皆様に御礼申し上げます。当社が今回の企画を主催した背景には、UTmapが提唱している東大生が年収やブランドを軸に就職を行うことへの問題意識と新たな選択肢の提供に深く賛同したことがあります。そうした中、8つの企画が提案され、企画の質も高いレベルでした。また、すべての参加者が熱意に溢れ、真剣にビジネスの実現化に意欲を持っていることが見て取れました。ただ、熱意のみではビジネスとして成り立つ条件は満たしていません。ですから、企画そのものはビジネスとして収益化が可能か否かを様々な要素から分析させていただきました。主催者側として特に注目したのは2点です。

1点目はどの位の期間で損益分岐点に到達するか、2点目は、企画そのものは荒削りであるものの、今後当社が関わることにより参加者のポテンシャルを引き出すことが可能かです。1点目については、すべての参加者に共通していましたが、営業/マーケティング戦略が不明確で損益分岐点到達へのイメージがあまりできませんでした。また、企画を進める上でのコストもザックリしすぎていたと思います。実際、優勝したVRの企画について、既に4年前に今回と同じ企画を実行したVRの専門家と優勝者を交えて面談をしましたが、プロトタイプに必要なコストが2000万~3000万であることが判明しました。また、当時VR企画を立ち上げた専門家は事業として成功しませんでしたが、その最大の要因として、顧客獲得が出来なかった(営業/マーケティングの難しさ)とコメントしていました。そして、VR企画の成否の90%は営業/マーケティングであるともコメントしていました。

2点目については、一部の参加者の方達とお会いして、少額でもいいから(数十万円レベル)本人が稼ぐ方法について議論を進めていきたいと思っています。その人のスキルを使い稼ぐこととはどういうことかを本人が体験してもらい、徐々に大きなプロジェクトに繋げていくという考え方です。イメージとしては起業のOJTです。当社としては、その人が持つスキルを使い小さいプロジェクトの機会を提供します。そして、その成果として、その人が報酬を得ることを早急に実現したいと考えています。ですから、2点目については、今回参加されたすべての皆さんにオープンにしていきます。小さな企画で構いません。専門家や顧客を紹介しますので、是非私に連絡を下さい。最後に、参加者の皆様と出会えたことに感謝するとともに2回目のコンペがUTmapスタッフの方達と出来る事を楽しみにしています。


実際に決勝でVRを体験する主催の鈴木氏

(決勝は十分な感染対策のもとでオフラインで開催されました)


最後に

初めてこのようなコンペに出場する学生もいるということを忘れるほど、非常にレベルの高いプレゼンばかりでした。運営からのアドバイスなども前向きに受け取っていただき、成果を感じております。

多くの学生があまり「起業」という選択肢を考えないのは、起業というものをとてもハードルが高く大変で、リスクを伴うものだと考えているからではないでしょうか。一方、本コンペに参加されたチームの一部のように、通常とそう変わらない学生生活を送りながら起業されている方はいます。大切なのは、起業したのリスクとリターンを、起業をせず就職した場合と正しく比べられるようになることではないでしょうか。起業をまだしていない学生にとっては、起業に対する想定のバリアを崩し、大学生活やその後の選択肢として「起業」というものを身近にする一助として、また起業している学生に対しては、成功により近づく一歩として、本コンペが機能したことを願っております。



 

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